厳選!ランニング専用のおすすめインソール3選|購入前に必ず知っておきたい事

厳選!ランニング専用のおすすめインソール3選|購入前に必ず知っておきたい事
2019年10月11日 鳥北 舜斗

ランニング初心者でシューズ洗いが得意な鳥北です。えっ、「シューズ洗い」って何かって?

 

それは、靴洗い歴10年以上の私が教える正しいランニングシューズの洗い方をご参照ください。

 

さて、前回はシューズ洗いについて紹介しましたが、実はいろいろ調べているうちに、驚きの大発見がありました。

 

それは、インソールにはさまざまな種類があるということ。そして、とても大切だと言うこと。

 

インソール、つまり靴の中敷きですね。これまでインソールといえば、活性炭入りの消臭用しか思い付かなかった私。でも、インソールをランニング専用のものに替えると、疲れにくく、けがもしにくくなるんですって。

 

そこで、インソールの世界をちょっとのぞいてみました。興味のある方は、ぜひご一緒に。結構、奥が深いですよ。

 

 

インソールが必要な3つの理由

そもそも、なぜインソールを使うのでしょうね。

 

インソールの世界的メーカー「シダス」のホームページで、まずは勉強しましょう。

 

シダスは、フランスでスキーブーツの開発をしていた3人のスキーインストラクターが設立した会社です。選手の足の形に合ったブーツを開発しているうちに、単体のインソールを思いついたそうです。今では、スポーツ用インソールを世界30カ国に発売。もちろん、日本でも販売していますよ。

 

シダスによると、インソールは、足の裏の土踏まずを支える役目があるそうです。そして、土踏まずの役目は3つ。

 

①立った状態で姿勢を安定させ、保持する

②歩行やランニング、運動の際に動く力を地面に伝える

③クッションとなって地面からの衝撃を吸収する

 

だから、私たち人間が二足歩行できるのは土踏まずがあるからそうですよ。

SIDAS インソールとは

 

その、土踏まずも形が重要です。

 

千葉大学医学部附属病院の、その名も「足の外科外来」。

 

HPによると、土踏まずは、内側と外側、足の甲のアーチ型が大切で、この3つが整っていないと、疲れやすくなったり歩きにくくなったり、足に痛みが出たりするそうです。痛い足のタコも、アーチの形が崩れて体重が一個所に集中するためにおこるとか。千葉大学医学部附属病院 足の外科外来

 

そして、こうした足の痛みの治療には、まさにインソールが使われています。

 

逆に言うと、インソールをして足のアーチの形を整えると、疲れにくくなり、足の痛みも出にくいということですね。

 

インソールの重要性、わかりましたか?

 

 

ランニング用インソールの3つの効果

何気なく毎日、靴を履いていますが、インソールって大切なんですね。

 

そして、インソールにもいろいろな目的があるようです。

 

誰でも知っているのは。、靴の大きさの調節や足の臭い防止。後は、冷えの防止の発熱インソールとか。そして、さきほど紹介した医療用、スポーツ用ですね。陸上選手はもちろん、サッカー選手やスキー選手、テニス選手などあらゆるスポーツで使われているそう。登山でも使うそうです。あと、変わったところでは、自衛隊用というのもあるようです。

 

自衛隊用のインソール見ます?

BMZ インソール 自衛隊スペシャル

 

自衛隊のハードな訓練にも耐えられるインソールということでしょうか。自衛隊のみなさん、国の平和と困民の安全のため、ご苦労さまです。いつもありがとうございます。

 

では、ランニング用インソールには、どんな効果が期待できるのでしょう。

 

 

その1:けがの防止

インソールメーカー各社が効果の1番目に挙げているのが、「プロネーション」の改善です。

 

プロネーションというのは、走るときの足の関節の動きのことです。

 

アシックスによると、プロネーションとは足で地面で蹴るとき、足が内側に回転して衝撃を緩和することです。これは人の本来の動きで、これによって足は体重の約3倍の重力を支え、着地したときの衝撃を分散しているそうです。

 

具体的には、かかとが着地のときに、やや内側に倒れ込むのですが、正常の範囲内にあるのを「ニュートラルプロネーション」、過度に倒れ込むのを「オーバープロネーション」、あまり倒れ込まないのを「アンダープローネション」といいます。

 

オーバーの場合、着地が不安定になり、足や膝に負担がかかって、けがをしやすくなります。アンダーだと、着地の衝撃を緩和できないので、体への負担が大きくなり、やはりけがにつながってしまいます。

 

ですから、このプローネションを、シューズやインソールによって正常な範囲内に矯正するということが必要になるのです。

 

ちなみにアシックスは、プロネーションのタイプをAI(人工知能)で判定するシステムを開発したそうです。直営店に導入するほか、今後は小規模なお店やスポーツイベント会場などにも設置していくといいますから、一度、自分のタイプを判定してもらってみてはどうでしょう。

 

興味のある方は、アシックスのニュースリリースをどうぞ。

AI画像解析技術を活用したプロネーションタイプ判定サービスをアシックスの直営店に導入

 

また、プロネーションが正常の範囲内でも、着地の際には衝撃や振動が脚に伝わります。その衝撃や振動の蓄積がけがや障害につながることもあります。

 

その衝撃や振動を吸収することも、インソールの大切な役割です。

 

 

その2:疲労の軽減

インソールで衝撃や振動を吸収してもらうと、体への負担が軽減されます。つまり疲労が軽減されるということですね。また、足にかかる力を分散して、一部分だけに力が集中しないようにもしてくれます。

 

どうしても、疲れてくると走り方がおかしくなり、それが原因で疲れが溜まっていくということも起きますからね。

 

ただ、注意してほしいのは、あまり疲労の軽減を目的にしないこと。衝撃や振動の吸収と聞くと、柔らかなソールがいいような気がしますが、柔らかなインソールは、走ることを考えるとマイナス。あまり柔らかいと靴の中で足が安定せず、蹴る力も地面に伝わりにくくなります。

 

あくまでの足の安定性を優先してインソールを選んでください。

 

その3:足本来の機能を発揮

インソールは、足の足踏まずなどのアーチを整えてくれます。それによって、足は本来の機能を発揮できるようになります。

 

「モナ・リザ」で有名なレオナルド・ダ・ビンチは「足は人間工学上、最大の傑作であり、最高の芸術作品である」と言いました。ダ・ビンチは絵画で有名ですが、医学や建築にも興味があって、さまざまな功績を残したんですよ。知ってました?

 

足には3つのアーチがあると言いましたが、あのアーチは小さな骨の組み合わせでできています。それら小さな骨でできたアートと筋肉によって、足は本来、クッションの役割を果たしています。そして、走るときには、バネの役割も果たして効率的に走ることができるのです。それを小さな骨の組み合わせで行っているのですから、本当に緻密にできていることがわかります。

 

ダ・ヴィンチが「最高の芸術作品」だと言ったのも、ナルホドですね。

 

そして、インソールは、このアーチ構造を保つことで、足本来が持つ機能を発揮してくれるのです。

 

でも、足の形は人それぞれ、土踏まずのない扁平足の人や、逆にアーチのカーブが大きい人もいます。しっかり自分に合ったものを探すのが大切です。

 

 

ランニング用インソールの選び方

インソールのタイプに注意

インソールにはいくつかタイプがあります。

 

1つはクッション型とアーチサポート型です。これまで、読んでいただいた方は分かりますよね。柔らかい素材を使って衝撃を和らげるタイプと、足のアーチ構造を補強することで衝撃を和らげるタイプです。

 

足が痛くて歩きにくいという方や立ち仕事の疲れを軽減したいという方には、クッション型がおすすめですが、ランニングのためなら、もちろんアーチサポート型です。

 

また、土踏まずのカーブに合わせてタイプが分けられている商品もあります。先ほどのプロネーションですね。

 

ニュータラル用、オーバー用、アンダー用と分かれているので、店員さんに相談しながら、機器があれば測定もしてもらって選ぶといいでしょう。プロネーションのタイプで分かれている商品は、専門店で扱っていることが多く、価格も高め。マラソンなど長距離を走る人で、より足にフィットしたインソールを探している人向けです。

 

 

おすすめインソールを紹介

それでは、どのようなメーカーから、どのようなインソールが出ているのか、各メーカーの公式サイトをもとにおすすめポイントとともに紹介しましょう。

 

メーカーも商品もホントにたくさんあって、新製品も続々出ているので、全部は紹介できません。紹介した商品を参考に、自分にあったインソールを探してみてください。

 

SIDAS インソールラン 3Dプロテクト

 

SIDAS(シダス)はすでに紹介しましたが、フランスのインソール専門のメーカー。ランニングに限らず、さまざまなスポーツに合わせたインソールを開発しています。

 

かかと部分にはジェルが入っていて着地した際の衝撃を和らげてくれるほか、かかとを安定させアーチもしっかり安定させてくれる形状となっています。通気孔もあり、湿気も逃がしてくれるので、快適に走れそうです。

 

 

DSISソルボランニング

 

医療現場でも使われているソルボセインという人工筋肉が着地の際の衝撃を吸収し、疲れにくくしてくれます。

 

また、表面生地にはハイゲージシンカーパイルという素材が使われています。クッション性、吸湿、吸汗性に優れ、マメの発生も抑えてくれるそう。懐にやさしい価格もうれしいポイントです。

 

 

ソフソール FIT-Ⅱ

 

ソフソールはアメリカのIMPLUS(インプラス)社の世界的なインソールブランドです。アーチをサポートする機能性はもちろん、スポーツで激しい動きをしても長持ちする耐久性が自慢だそうです。

 

他のインソールに比べて硬めなのが特徴で、筋肉の使い方や体重移動を矯正する狙いもあるようです。

 

このため、最初のうちは違和感を覚えます(痛みがでる人もいるようです)。3日から1週間ほどで、ソールがなじんでくると、疲れにくく、けがをしにくい走り方ができるようになるそうです。

 

土踏まずのアーチの高さに合わせ、ローアーチ、ニュートラルアーチ、ハイアーチの3種類があります。購入するときは、自分の足の形をよく確認してください。専門ショップには、専用の測定機器もあります。

 

 

いっそのことオーダーメード?

インソールといっても種類が多く、機能もさまざま。しかも、自分の足にだって特徴があるので、ぴったり合うものを選ぼうと思うと、なかなか大変です。

 

となれば、オーダーメードを考えてみるのもいいかも。オーダーメードというと、プロのスポーツ選手みたいですけど、最近は一般の人でもオーダメードでインソールを作る人も増えているみたいですよ。

 

たとえば、こちらのカスタムバランス

 

一足8500円から9000円(税別)とオーダーメードの中では、お手頃な値段です。シダスなど、他のメーカーもオーダーメードがありますが、10000円以上しますから。

 

スポーツ専門店などで扱っていて、お店で足の型を取れば、すぐに成形してくれ、その間わずか10分。あっと言う間にできあがります。

 

お値段がちょっとネックですが、市販のインソールも高いものになると5000円以上しますから、「あと数千円だして、オーダメードを」と考える方もいるようです。

 

あと、「シューズは少し安くてもいいから、その分インソールは高価なものを使う」という方もいるとか。シューズを新調するときは、インソール代を入れて予算を立てたほうがいいかもしれません。

 

 

インソールを買うときの注意点 寿命は?

調べれば調べるほど、奥が深いインソールの世界。これまで紹介してきたのはランニング用のインソールですから、ほかにも野球用やゴルフ用、登山用、スキー用などスポーツの特徴に合わせたインソールがあります。

 

バレーボールやバスケットボールだと、ジャンプして着地したときのクッション性を重視するとかね。

 

ほかにも、立ち仕事用とか、足や膝の痛みの軽減を主な目的とした医療目的のインソールとか。本当に語り始めるとキリがありません。

 

各メーカーのみなさん、人体の構造とか、新しい素材とか、日々研究して開発に取り組んでいるのでしょうね。

 

それだけに、インソール選びは慎重にしましょう。まずは、サイズ確認から。せっかく買った高いインソールなのに、サイズが合わなかった、なんて目も当てられません。多少大きいくらいならハサミで切れば済みますが、小さくてはどうにもなりません。

 

あと、靴にいれるときは、もとからあったソールは外して入れてくださいね。ソールの上にさらにソールを重ねると、足の裏がモコモコしちゃいます。

 

後は交換時期ですが、これも人それぞれ。走る距離や走り方でも変わります。

 

インソールの目的は、足を安定させ、足を衝撃から守ることですから、走っていて、足が靴の中で安定しなくなったり、クッションを感じなくなったら、替え時ですね。普通にランニングしている人なら、長くて半年くらいが目安でしょうか。

 

さて、インソールの世界の奥深さ、少しは感じていただけたでしょうか。とはいっても、私も入り口からちょっと奥をのぞいてみただけですが。

 

さまざまな機能を持つインソール。私もシューズに入れてみたくなりました。インソールを替えると、足が痛くなることもなく、疲れずに楽に走れて、腰の痛みや膝の痛みや水虫も治って、体重も一気に減るのでしょうか?

 

そんなことはありませんね。道具だけでは上達しないのはどんなスポーツも同じ。道具は万能ではありません。

 

みなさんも、本当に腰が痛かったり、膝が痛かったり、水虫がひどかったりしたら、ちゃんと病院に行ってくださいね。

 

では、みなさんもぜひ、インソールの迷宮に足を踏み入れてみてください。

 

 

インソールが理解できたら、早速ランニングシューズをチェックしてみましょう!

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