
走っていると急にフラフラしたり、いつもよりも体が重いと感じたり。
その場合、貧血の可能性が高いです。
「貧血」と聞くと大げさに感じるかもしれませんが、どのランナーにとっても無縁ではありません。
貧血と言えば女性の症状と思われがちですが、男性ランナーで悩まされることもあります。
つまり、貧血は性別を問わずに真剣に考えるべき問題です。
頑張っているもののタイムが縮まらないランナーは貧血の可能性もあります。
そこで貧血の原因や対策、予防を考えてみましょう。
目次
貧血の種類と原因とは
貧血には4種類あります。
- 鉄欠乏性貧血
- 再生不良性貧血
- 悪性貧血(巨赤芽球貧血)
- 溶血性貧血
鉄欠乏性貧血は、一般的な貧血です。
再生不良性貧血は血液中の白血球、赤血球、血小板すべて減少するものです。
骨髄中の造血幹細胞の傷害でランニングの最中に急に起きるような症状ではなく、遺伝や薬剤・化学物質の服用が原因として考えられています。
溶血性貧血は、赤血球が破壊されることにより起きる貧血です。
原因としては細菌感染、何らかの毒素などである場合が多いです。しかし、アレルギー(抗原抗体反応)によるものもあり、この場合、赤血球を異物と誤認して、抗体反応によって赤血球が破壊されて発生します。
悪性貧血はビタミンB12が減少する貧血です。ビタミンB12の摂取不足だけではなく、摂取しているもののたんぱく質と結合できずにビタミンB12不足に陥るケースです。悪化している場合、注射などでで体内に直接ビタミンB12を投入する形となります。
これらの貧血を覚えておくことで対策も行いやすいはずです。
貧血の原因1.鉄分不足
貧血と聞いて鉄分不足を連想する人は多いのではないでしょうか?
鉄分と貧血の関係の知名度は高いからこそですが、ランナーとしては鉄分不足は酸素を運ぶ力が低下することを意味します。
ランニングは有酸素運動なので酸素がなければエネルギー不足になります。
つまり、鉄分不足は貧血のみならず、パフォーマンスの低下も引き起こしてしまいます。
鉄分不足による貧血対処法
やはり一番は栄養バランスの取れた食事を徹底する点です。
減量目的のランニングであっても栄養バランスを無視した食生活はナンセンスです。特に貧血対策には鉄分を多く含む食材を食べることをおすすめします。
- ホウレンソウ
- 小松菜
- 豆類
これらには多くの鉄分が含まれています。
ぜひ、貧血の疑いがある読者の方は意識的に摂取してみてくださいね。
貧血の原因2.ビタミンC不足
貧血の原因がビタミンC?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、鉄分はビタミンCによって効果的に体内に吸収されるので、ビタミンC不足でも貧血症状が現れます。
ランナーで貧血に悩まされるのはビタミンC不足である場合が多いです。
ビタミンC不足による貧血対処法
また、鉄分の摂取だけではなく、鉄分の吸収を助けるビタミンCやクエン酸も一緒に摂取しましょう。
食事のバランスは貧血の予防になるだけではなく、体の生成にも関連する部分です。
ランニングの効果を高めるためにも、鉄分はもちろんですが栄養バランスの良い食事を心がけみてはいかがでしょうか?
しかし、実際に実践することが難しいですよね。。。
特に一人暮らしの方は毎日のように栄養バランスを考えた食事を作るのは大きな負担になりかねません。
現実的に出費もかかりますし、手間もかかります。
そこでオススメなのが、サプリメントです。鉄分のサプリメントも登場していますので、食事とは別で鉄分のサプリメントを摂取すると良いでしょう。
ランニングの時間は確保しているけど、さすがに自炊の時間までは……
という方でもサプリメントなら気軽に鉄分を摂取できますので、お忙しい方にもおすすめ!
ドラッグストア等でも気軽に入手できるので、上手く利用してみると良いでしょう。
貧血の原因3.体の中の出血や赤血球不足
体の表面上で起きる出血だけではなく、消化器官の病気によって血液を作り出す機能障害が生じている場合は、貧血になります。
男性も決して貧血とは無縁ではありません。
こちらは機能的な問題ではありますが、自覚症状のない内臓の疾患があるランナーの場合、規則正しい生活を送っていても貧血で悩まされることも考えられます。
また、ランニングは常に足を地面に打ち付けることになりますので、赤血球を破壊してしまうケースもあります。溶血性貧血と呼ばれるタイプで、こちらは見た目では分からないものの、内臓疾患と同じように貧血に悩まされることになります。
体内の出血や赤血球不足による貧血対処法
自分の足に合った靴を選ぶことも貧血対策の一つです。
足に合っていない靴の場合、自分の足にかかる負担が大きなものになります。
足への負担が大きいと溶血性貧血になるリスクもあります。
靴の重要性はランナーであれば誰もが理解していると思いますが、貧血対策にも役立ってくれるアイテムです。
「何でも同じ」と思って靴を選ぶのではなく、ランニングのパフォーマンスは貧血にも影響するものだと思って真剣にランニングシューズを選びましょう。
まとめ
貧血の原因、対策や予防をチェックしてみました。
貧血の怖いところは「自分は貧血だ」とすぐに自覚できない点です。
つまり、貧血でありながら「一時的な物」と考えたり「気合が入っていない」と気持ちでカバーしようとしてしまい、貧血を悪化させてしまうこともありえます。
貧血は鉄分不足だけではなく、他にも様々な原因がありますが貧血の予防・対策は決して難しいものではありません。
しっかりと予防することで貧血は防げるだけに、貧血の予防・対策をすることで充実したランナー生活を送れるはずです。