【トライアスロン歴2年目】完走者が教える、宮古島トライアスロン大会ガイド

【トライアスロン歴2年目】完走者が教える、宮古島トライアスロン大会ガイド
2018年10月16日 柳田厚志

日本で伝統のあるトライアスロンの大会の一つである「宮古島トライアスロン」。

短い距離のトライアスロンを3本しか経験したことがない自分が、「宮古島トライアスロン」の抽選に受かるのは時期尚早で運がよかったと思いつつ、一生懸命に練習をして、無事完走することができました。

おこがましいとは思いますが、多くのトライアスリートの参考になればと

・大会の概要
・どのような練習をして大会に挑んだのか
・おすすめの練習方法

などを自分の経験を基にまとめてみました。

あくまで、参考程度にご覧頂ければ幸いです。

 

 

2018年宮古島トライアスロン大会概要

全日本トライアスロン宮古島大会は、通称「宮古島ストロングマン」と言います。

トライアスロンと聞くと、アイアンマン!?と、思われる人が多いかと思われますが、ストロングマンとアイアインマンは別の称号です。

そのため、宮古島トライアスロンを完走したら「俺はアイアンマンだ!」とは言わずに「俺はストロングマンだ!」と言います笑

 

宮古島トライアスロンは、日本で歴史があり、有名でかつ人気な大会の一つ。

そのため、トライアスリートであれば、誰もがいつかは出たい大会です。

大会出場権を獲得するには、「抽選に選ばれる」と「過去の大会実績」がないと出られないため、出場するだけでも名誉あること。

 

余談ですが、トライアスリートの間では、宮古島ストロングマン出場権利のことを「クリスマスプレゼント」と呼びます。

これは、12月24日辺りに抽選の結果発表がされるためです。

ちなみに2018年大会の抽選発表は、2017年12月22日でした。

 

 

宮古島トライアスロン距離と制限時間について

距離 合計 13時間30分 関門時間
スイム 3km 07:00~08:50 1.7km地点 08:00
バイク 157km ~15:20 130km地点 14:20
ラン 42.195km ~20:30

折返し地点 18:15

30km地点 19:15

35km地点 19:45

大会HP参照

宮古島トライアスロンは、朝の7時からスタートして、夜の8時半までに宮古島のスタジアムにゴールをしないといけません。

制限時間がなければ、休んだり、歩いたりしても完走できますが、制限があるため参加者全員が大会に向けて練習を頑張ります。

 

 

宮古島トライアスロンに向けて、自分が行なったスイム、ランニング、バイクの練習方法

僕の場合は、臨時コーチをつけ、宮古島トライアスロンを完走するための練習メニューを組んでもらいました。

以下で、僕が練習した

・スイム
・バイク
・ランニング

の3つの種目についてまとめます。

 

 

宮古島トライアスロン完走に向けての練習種目1つ目:スイム

スイムは自分の得意な分野です。そのため、スイムよりはバイクやランニングの練習に力を注ぎました。

 

とは言え、しっかりとレースの感覚を掴むために、2月にコーチと、3月は家族と宮古島に合宿へ行きました。

しかし、2月も3月も天候に恵まれず、スイムの練習は宮古島ではほとんどできませんでした。

そのため、スイムの練習はコーチの練習メニュー通りの距離をプールで泳ぎ大会に備えました。

 

 

宮古島トライアスロン完走に向けての練習種目2つ目:バイク

過去のレースでバイクは、40キロまでしか経験したことないので、一番練習したかもしれません。

宮古島トライアスロンでのバイクの距離は約160キロで、過去に経験した距離の約4倍!

 

コーチから、完走するためには、

「一度は一日に100km以上をバイクでこぐ経験しておかなければいけない」

とアドバイスを受けました。

そこで、2月にコーチと宮古島へ行ったタイミングで走ろうと考えたのですが、悪天候のため、60~70キロしか練習ができませんでした。

合宿後から大会までの間は、まとまった時間が取れず、本番までは一回も100キロ未走で大会に挑戦しました。

 

 

 

 

宮古島トライアスロン完走に向けての練習種目3つ目:ランニング

ランニングは、フルマラソン大会に出場したり普段から走ることを心がけました。

フルマラソンで膝を痛めてしまい、その後の練習で辛かった時が多々、、、

 

整骨院や整形外科へ行き、痛み止めであるステロイドを医者との相談の上で打ったり、痛み止めのロキソニンを飲み、練習に励みました。

 

 

3月の宮古島での心が温まるエピソード

2018年3月に宮古島へトライアスロンの練習に行った際、なんと「主役である自転車の電動ギアバッテリーを忘れる!」という失態をしました。。。涙

バッテリーがないと、バイクのギアを変えることができず、自転車の練習に満足にできないため、行く意味が無くなってしまうくらいの絶望な状況なことに、宮古島行きの羽田空港で気づきました。

ダメ元で、宮古島のトライアスロンショップを探し、電話して確認しましたが、僕の自転車のタイプのバッテリーは置いてありませんでした。

 

諦めかけたその時、奇跡は起きました!

「僕の私物が同じバッテリーなので貸しますよー」

店長は、全く面識ない僕に、いきなり貸してくれるというオファーをくださったのです。

さらに僕が宿泊していたホテルまで届けて下さる行為に、地元の方のご寛大な優しさに触れ、泣きそうになりました。

 

 

翌日は予定通り、自転車で島一周をレースのペースで取り組んでいたところ、途中でギアがうまく入らないトラブルに。

仕方なく、止まってネットで調べてたら、

「あの、すみません、トライアスロンの方ですか?」

ローカルの宮古テレビ関係者の方が、本日のニュースでトライアスロンの話題を放送したいが、強風かつ肌寒い中、練習してる人は皆無だったため、ようやく練習している人を見つけた!とのこと。

取材してくれたのは、僕と同い年で、宮古テレビのキャスターでもある吉田和史さん。

吉田さんもトライアスリートで、一緒にギアの解決策を考えてくれたり、知り合いに電話してくれたり、本当に優しい。

そして、昨日バッテリーをお借りした店長の知り合いということがわかり、電話して解決方法を聞いてくれました。

本当に地元の方々の無償の愛、優しさに、心が洗われました。

結果、暴風の中、無事レースペースで島1周し、ランニングもでき、翌日は最高の天気でスイムもできました。

 

 

宮古島トライアスロンのおすすめトレーニング方法

・月曜日はランニング
・火曜日はスイム
・水曜日はバイク

でもいいとは思いますが、

・バイクからランニングへのシフト
・スイムからバイクのシフト

を経験した方がいいと僕は考えます。

 

特に「バイクからのランニングへのシフト」を経験なさることをおすすめします。

なぜならば、バイクで足がもっていかれた後に走る経験をしておかないと、大会当日のランニングで足がついていけず、大会中大変なことになると思うからです。

他のランナーも本番の宮古島トライアスロンと同じコースで練習する方がおられますので、可能な方は、一度宮古島へ足を運び、練習するのも良いかもしれません。

 

日焼けも疲労の原因になります。

そのため、事前に「日焼けサロン」に行き、日焼けしておくことも忘れずにおこなった方が良いと思います。

 

 

 

宮古島トライアスロン当日の様子やエピソード

 

名前 年齢 性別 居住地 総合記録 スイムタイム
柳田 厚志 40 神奈川県 12:02:46 0:53:04
スイム順位 バイクタイム バイク順位 ランタイム ラン順位 男子順位
193位 5:36:00 510位 5:33:42 850位 537位

宮古島トライアスロン大会の数日前に膝の痛み止めのために、ストロイド打って大会に臨みました。

ロキソニンも持参。ちなみに、ロキソニンは1日の摂取上限量が3錠で、一回1錠で6時間空けないといけません。

しかし、ランニングの終わり頃は、膝があまりに痛くて2キロに1錠ぐらい飲んでいました。

効果が効くまでは時間がかかるのは知っていますが、大会当日は、、、結果15錠摂取(汗)

大会終了後は、あまり問題無いなと感じました。

しかし大会終了数日後は、副作用で膝がボンと棒のように腫れしまうという経験をしたので、それ以降、ロキソニンの容量をしっかりと守っています(笑)

 

 

トライアスロン当日の朝食

大会当日の朝食は

・湯煎したお餅
・バナナ
・おにぎり

でした。

パンよりはご飯、ご飯よりはお餅を食べるのが良いみたいです。

 

 

トライアスロン中の食べ物や飲み物

食べ物の代わりに、栄養普及のエナジージェルを10個くらい溶かし、ドリンクボトルに詰めました。

個人的にトライアスロンでは、バイクが勝負だと思っており、その時いかに栄養をとるか?が大事だと考えています。

自転車に積めるボトルの数にも3本と制限があります。

 

自分の場合は、

・水
・スポーツドリンク
・エナジージェルを溶かした液体

このエナジージェルを溶かしたドリンクで、競技中に必要なエネルギーが摂取できます。

 

 

空になったボトルは、ローテションさせるため、捨てます。

そして、大会のボランティアスタッフの方とアイコンタクトをし、バイクのスピードを落とさずに水の入ったボトルを受け取ります。

そのため、自分で持って行ったボトルケースは大体なくなります。

多くの参加者さんは、古くなったボトルを大会にもって行き、代わりに宮古島大会と書かれたボトルを家に持って帰ります。

 

 

宮古島トライアスロンに挑んだ時の服装

大会でバイクの時の服装。

大会ゴール直前のランニングの様子。

 

 

宮古島トライアスロン大会当日を振り返っての感想

海が綺麗(特に伊良部大橋のあたり)で、バイクもスイムも気持ちいいです!

そして何より、地元の皆さんから、大会参加者さんに対しての応援がすごく印象的。

 

「神奈川からきた柳田さん!ガンバって!!」

 

ゼッケンの番号を見て、パンフレットやネットで調べ、名前で応援下さる方も!

走っていて、温かさを感じ嬉しかったです。

また、最後のランニングで「スタジアムゴール」は、他のトライアスロンの大会でも、なかなか経験できないため、興奮するポイントの一つでした。

 

 

宮古島トライアスロンの前後泊した場所と編集長オススメの宿泊場所選び方

基本的に、トライアスロン開催地ごとに、大会推奨のホテルがあります。

宮古島の場合は、東急ホテル。

どの大会も、説明会を東急ホテルで開催することが多いため、東急ホテルを予約されるのが一番良いと思います。

JAL含めた航空会社さんがパッケージを組んでくれているので、そこからご予約されるのが一番簡単だと思います。

 

runsmile-20181008

 

残念ながら、我々は東急ホテルが取れなかったので、一緒に参加した友人が予約してくれた、3〜4人くらいで泊まれるコンドミニアムに宿泊しました。

 

 

トライアスロンに初めて挑戦する方に向けて

「ゴールした人はみな、勝者である」

 

一番を競ったり、誰かと比べるのではなく、トライアスロンは自分との戦い。

・泳いでいる時
・バイクを漕いでいる時
・走っている時

全ての時間で、自分との対話を楽しんでいました。

 

レースのことも少し考えますが、12時間ほどの時間を、自分と対話することはなかなか無いですよね?
向き合う時間は面白いし、ぜひ体験して欲しいです。

 

一番短い距離のトライアスロンは、誰でも練習すれば完走できると思います。

そしていつかは、最高峰の宮古島ストロングマンに出場していただき、完走して、貰ったT-シャツを着て、帰りの飛行機に乗って、一週間ほど大会の余韻に浸って欲しいです。

そうすると自然と、自分のことをもっと好きになれ、また出たいなぁと感じると思います。

 

 

ランスマイル編集長 柳田厚志

 

その他のオススメ記事

【編集部おすすめ】海外マラソンで有名な「ゴールドコーストマラソン大会」に編集部が参加した結果…

【大会レポ】第3回NZホークス・ベイ国際マラソン大会を走ってみた

カテゴリーイベント

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

6 Comments

Pingbacks

  1. […] 【トライアスロン歴2年目】完走者が教える、宮古島トライアスロン大会ガイド […]

  2. […] 私もその一人で、普段ランニングやマラソン大会に参加している主人の影響を受け、ゴールドコーストで人生初めてのマラソン大会に出場しました。 […]

  3. […] 【トライアスロン歴2年目】完走者が教える、宮古島トライアスロン大会ガイド […]

  4. […] 【トライアスロン歴2年目】完走者が教える、宮古島トライアスロン大会ガイド […]

  5. […] 【トライアスロン歴2年目】完走者が教える、宮古島トライアスロン大会ガイド […]

  6. […] 【トライアスロン歴2年目】完走者が教える、宮古島トライアスロン大会ガイド […]

Leave a reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*