【初心者向け】一般的なマラソン大会の参加者数、年齢層、参加費とは?

【初心者向け】一般的なマラソン大会の参加者数、年齢層、参加費とは?
2018年5月3日 後藤 優子

最近では、どこに行っても走っている方を見かけますので、ランニングを趣味にしている市民ランナーは多いのではないでしょうか?

特にデスクワーク中心のサラリーマンにとって、シューズさえあれば気軽に走れるランニングは、運動不足解消を兼ねた趣味として人気なのではないかと思います。

 

しかし、最近でこそランニングがブームになっていますが、実は一昔前はそうではありませんでした。

大会参加者数や年齢層、男女比、また大会参加費の推移から、現在のマラソンブームがどのような変化をしてきたのか見てみましょう。

 

 

2007年東京マラソン開催頃から、女性ランナーが急増

2007年に第1回目の東京マラソンが行われた前後で、ランニング人口が急激に増えたと言われています。

東京マラソンは、制限時間が7時間と長いため、また大都会を走るお祭りのようなイベントですから、シリアスランナーだけでなく、初心者も楽しめる大会になりました。

中でも女性ランナーが急増しました。これは2000年にシドニーオリンピックで高橋尚子選手が、そして2004年にアテネオリンピックで野口みずき選手が、それぞれ女子マラソンで優勝したことも大きいと個人的には思います。

 

以前は、汗をかいて走り続ける陸上女子は、お洒落と言うイメージはありませんでした。

しかし雑誌などで、走る女性のことを「美ジョガー」や「ランニング女子」などとネーミングし、ランニングで綺麗になりたいという女性が増えたことも、女性がランニングを楽しむ時代になるために拍車をかけたのではないでしょうか。

女性ランナーが増えるとともに、各スポーツブランドも、こぞって女性らしい色のお洒落なウエアやシューズを多く出してきたのです。

 

実は筆者がランニングを始めたのは、高橋尚子選手が優勝した2000年です。

その頃は、市民ランナーの中で、若い年齢の女性ランナーはまだ珍しく、ウェアやシューズも商品自体が少なかったですし、ましてお洒落なものはほとんどなかったのです。

そのため、男性向け商品のsサイズを購入したこともあったことを思い出します。

それが、アテネオリンピックで野口みずき選手が優勝した頃からでしょうか。

どんどん女性ランナーが増え、2007年に東京マラソンが始まる頃には、お洒落で機能的な女性向けのランニングウェアやグッズも増えてきたのです。走っていても、女性ランナーによく出会うようになりました。

 

 

マラソン大会の参加者数ランキング

株式会社計測工房が発表している「市民マラソン参加人数ランキング」では、参加者数が5000人以上である全国186の大会をランキングしています。(カテゴリーはフルマラソンだけでなくハーフマラソン等も含みます。)

この資料によると、参加者が最も多いのが、3万5千人以上の東京マラソンです。

次に多いのが3万2千人以上の大阪マラソンになります。この2大会が、現在の日本の2大フルマラソン大会と言えるでしょう。

 

このランキングによると、上記2大会に続き、参加者が2万人を超える大会が6大会(NAHA、横浜、湘南、かすみがうら、勝田、そうじゃ吉備路)そして1万人以上の大会となると、約70大会もあるそうです。

また、現在では多くの大会で定員オーバーによる抽選や、定員による早々の締め切りによって、参加したくても参加できない人も沢山出ています。

特に東京マラソンでは倍率が約12倍と言いますから、3万5千人に対して30万人以上の人がエントリーしていて、抽選漏れの人も多いということになります。

 

 

マラソンを楽しむ年齢層の変化

マラソンブームによって、マラソンをする人たちの年齢層も変化してきました。

以前は、マラソンやランニングはどちらかというと中高年の男性が健康のために行うものというイメージがありました。

しかし、前述の通り、東京マラソンが始まった前後から、そのイメージも変わってきました。

今では男女ともに20代、30代の若い世代のランナーが増えました。

 

しかし、笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(1998~2016)によると、年1回以上のジョギング・ランニング実施率は、2012年頃をピークに少しずつ減少傾向にあるそうです。

このことは筆者もこの記事を書くに当たって調べて初めて知ったことです。

ただ、そうは言っても、2000年代の初めの頃に比べると、まだまだ高い水準を維持していることには違いありません。まだまだランニングブームは続いています。

その中で女性は、20代より30代の方が、ジョギング・ランニング実施率が低いです。30代は、出産や育児の世代なので、ブランクができたり、止めてしまう人も多いのだと思います。

筆者も出産して子どもが幼稚園に入園するまでは、ブランクになりました。

 

 

定員が多いと参加費が高額になる傾向にある

マラソンブームにより、各地のマラソン大会はどこも人気です。

マラソン大会の参加者数(定員)が増えると、大会参加費が高くなる傾向にあります。

ゴールまでの制限時間にもよりますが、交通規制に経費がかかり、都会ではより多額の経費が必要になるからです。

 

マラソン大会情報~ファンランナーズ~ の資料によりますと、一番参加費が高いのが横浜マラソンで15000円です。

また筆者が何度も参加している北海道マラソンでも、ゴールまでの制限時間が4時間で参加者数が3000人未満だった頃は、参加費が4000~5000円でした。

しかし、東京マラソンに影響を受けたのか近年観光マラソン化して定員も17000人と大幅に増やし、制限時間も5時間と変更になった今は、参加費は11000円と倍以上になっているのです。

 

 

まとめ

このように、ランニング人口が近年大幅に増えて、女性ランナーも多い時代です。

各地のマラソン大会も、制限時間が緩やかになり、誰でも参加でき初心者でもゴールしやすい設定になってきました。(半面、警備に費用がかかるため、大会参加費が高くなってしまっている現状もありますが)

 

つまり、エリートやシリアスランナーだけが黙々と走るような時代は終わったのです。

マラソンは、誰もが楽しんで良いもの、誰もが楽しめるものになりました。

友達とノリでワイワイ、健康のために、ダイエットのために、ちょっとしたイベントとしてマラソン大会に参加してみることも可能なのです。

 

もしあなたがまだランニングに挑戦していないのであれば、是非ランニングの楽しさを知ってほしいなと思います。

そうは言ってもなかなかと思う方は、是非スポーツショップを訪れてみてください。素敵なウェアを見つけて、形から入るのもやる気が出て良いです。

 

また大きな大会では、なかなか抽選に当たるのが難しいかもしれませんが、地方の大会では参加しやすい大会も多くあります。魅力的なおもてなしをしていただけたり、特産品のお土産をいただけたりする地方の大会も多いですから、ちょっとした旅行がてら地方の大会に参加するのもおすすめです。

日々の生活にランニングを取り入れたり、あるいは年間計画にマラソン大会を取り入れると、時間にメリハリがついたり、健康になったり新たな自分を発見できたりすると思います。

 

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